セラミックコーティングは金属、酸素、窒素や炭素などの化合物から構成されるコーティングで、他のコーティングと比べて紫外線に強く、傷に対する耐性が高いのが特徴です。汚れもつきにくく、耐薬品性にも優れており、アルカリ性、酸性ともに強いので融雪剤や酸性雨などから車体の塗装を守ります。

セラミックコーティングは、何層にも重ね塗りするのが一般的です。回数が多いほど耐久性が高くなり、光沢もその都度向上します。ガラスコーティングと比べても、圧倒的に車体が輝き見た目が美しくなるのです。効果は5〜7年ほど持続し、他のコーティングと比べても長持ちします。

ガラスコーティングとは、透明性の高いガラス被膜でボディを保護するコーティングです。耐久性が高く、傷や汚れがつきにくくなります。紫外線や熱によるダメージから車体を守り、塗装の劣化や色あせを防ぐことが可能です。ガラスコーティングをすることで車体に光沢のある仕上がりになりますが、油分を含んでいないので艶は出にくくなります。

泥はねや雨染みなどの汚れが付着した場合、簡単な洗車だけで楽に汚れを落とすことができるのも、コーティング被膜のおかげです。日頃のメンテナンスが楽になります。

セラミックとガラスコーティングの違いは以上です。料金はセラミックコーティングのほうが高くなりますが、その分効果の持続も長くなります。それぞれの特徴を把握した上で、予算と相談してどちらのコーティングを依頼するか検討するようにしましょう。

車の色があせてくすみが出てくる原因の一つは、紫外線です。日光に当たって紫外線を受けることで、ボディカラーが日焼けしてしまいます。紫外線が塗料の分子結合を破壊し、塗装面が本来持つ膜にダメージを与えるのです。それにより、車の塗装がはがれたり色あせたりして、くすんで見えます。

カラーのくすみを防ぐためには、コーティングが有効です。コーティングをすることによって塗装面が守られ、紫外線の対策になります。きれいなボディカラーを保つためにもコーティングを施し、愛車を大切に保護したいところです。

くすみの原因の2つ目は雨染みです。雨染みは単なる水汚れではなく、雨水に含まれる油分やミネラル分、さらには大気中の小さなゴミやほこりを含んでいます。これらの含有物が車体につくとなかなか取れない雨染みとなって車を汚し、くすみの原因となるのです。

雨染みはカーシャンプーを使っても通常の洗車では落ちにくく、きれいに落とすためには専用の洗剤や薬品を使う必要があります。コーティングは雨染みが定着するのを防ぎ、色あせやくすみの予防にも有効です。それにより日頃のメンテナンスも楽になるので、定期的なコーティングをおすすめします。

このように車のくすみの原因は、主に紫外線による塗装面へのダメージと雨染みです。どちらも避けることができない要素ですが、コーティングを施すことで対策ができます。大切な愛車を長くきれいに保つためにも、カーコーティングを検討してみてはいかがでしょうか。